福岡県の待機児童はどこに多い?市区町村別の保育定員・申込者数・学童の一覧【令和8年度】

福岡県の待機児童と申込状況

こども家庭庁が公表している調査によると、福岡県内60市区町村における保育所等(保育所・認定こども園・地域型保育事業に加え、特例保育等・企業主導型保育事業・地方単独事業を含む)の利用定員は合計142,222人、申込者は122,648人、待機児童は53人となっている(令和8年4月1日現在)。待機児童がいるのは6市区町村で、最も多いのは水巻町の25人、次いで新宮町(20人)、筑紫野市(4人)、中間市(2人)、福岡市(1人)、苅田町(1人)の順である。

前年(令和7年4月1日現在)の県全体の待機児童数は29人で、令和8年は53人と24人増加した。全国でみると、1,741市区町村の利用定員3,172,919人・申込者2,729,681人に対し待機児童は2,435人で、待機児童がいる市区町村は189(全体の10.9%)、待機児童0の市区町村は1,552(89.1%)となっている。福岡県の数値は、この全国の集計の一部としてあらわれているものであり、県内だけを切り出して「多い・少ない」を一概に評価できるものではない。

また、申込者数が利用定員を上回る市区町村は福岡県内で10ある。全国でも申込者数が定員を上回る市区町村は124あり、そのうち78市区町村は待機児童0のまま申込超過となっている。定員に対して申込みが多いことと、待機児童が発生しているかどうかは、必ずしも一致しない点に注意したい。

「待機児童ゼロ」の読み方

ある市区町村の待機児童数が0であっても、その地域で希望する保育施設に入所できる保障があるとは限らない。公表されている待機児童の集計には、育児休業中の人、特定の保育園等のみを希望している人、求職活動を休止している人などが含まれていないためである。つまり「待機児童0=保育の需要が満たされている」という単純な図式ではない。

申込者数を利用定員で割った比率(全国の中央値は0.81)も、地域の混み具合を知る目安の一つにはなるが、年齢別の空き状況や時期によって実際の入りやすさは変動する。保活の進め方や利用調整で使われる指数の仕組みについては、別記事で詳しく解説している。この記事の一覧表で、お住まいの市区町村の定員・申込者・待機児童数を確認できる。

学童(放課後児童クラブ)の待機

学童(放課後児童クラブ)については、福岡県内の登録児童数が73,370人、待機児童数は658人となっている(令和8年5月1日時点の速報値)。保育所等の調査時点(令和8年4月1日)とは異なる時点の数値であるため、両者を単純に並べて比較することはできない。

また、県内では放課後児童健全育成事業を実施していない市町村が1ある。小学校入学後に保育と学童の間で生じる「小1の壁」や、学童の申込み時期・手続きについては別記事で解説しているので、あわせて確認してほしい。

一覧表の見方と注意点

この記事の一覧表(保育・学童の2種類)では、市区町村ごとの利用定員・申込者数・待機児童数(保育)、登録児童数・待機児童数(学童)を確認できる。これらはいずれも公表時点の集計であり、年度途中の入所・退所や新規施設の開設などによって状況は変わりうる。

なお、保育料の具体的な金額、申込みの手続き方法、現時点での空き状況は今回の調査には含まれていない。これらは市区町村ごとに異なるため、お住まいの市区町村の公式案内で必ず確認してほしい。

福岡県の市区町村別一覧(保育の定員・申込者・待機児童と学童の待機)

こども家庭庁「保育所等関連状況取りまとめ(令和8年4月1日)」に収録された福岡県内60市区町村の状況です。表の値は調査原票の転記です。利用定員・申込者数には、保育所・認定こども園・地域型保育事業に加え、特例保育等・企業主導型保育事業・地方単独事業の分も含まれます(国が公表する全国集計の利用定員より大きくなる場合があります)。「申込者数÷定員」が1.00を超えると申込者数が利用定員より多いことを示しますが、定員・申込者には年齢区分や施設類型ごとの内訳があるため、市区町村全体のおおまかな目安としてお読みください。実際に入所できるかどうかは年齢・時期・希望園・各市区町村の利用調整によって決まります。

保育所等の定員・申込者・待機児童(令和8年4月1日現在)

市区町村 利用定員 申込者数 申込者数÷定員 待機児童 認可保育施設等数
北九州市 18,923 17,304 0.91 0 261
福岡市 46,983 40,519 0.86 1 473
久留米市 10,494 8,167 0.78 0 98
大牟田市 2,798 2,183 0.78 0 31
直方市 1,722 1,219 0.71 0 15
飯塚市 3,876 3,571 0.92 0 37
田川市 1,319 1,435 1.09 0 19
柳川市 1,780 1,587 0.89 0 22
八女市 1,593 1,516 0.95 0 27
筑後市 1,858 1,700 0.91 0 24
大川市 1,040 820 0.79 0 14
行橋市 1,684 1,587 0.94 0 18
豊前市 512 506 0.99 0 10
中間市 874 728 0.83 2 8
小郡市 1,662 1,628 0.98 0 20
筑紫野市 3,199 2,528 0.79 4 20
春日市 2,756 1,917 0.70 0 13
大野城市 3,592 2,829 0.79 0 30
宗像市 2,359 2,209 0.94 0 22
太宰府市 1,944 1,592 0.82 0 18
古賀市 1,501 1,486 0.99 0 14
福津市 2,079 1,864 0.90 0 24
うきは市 810 642 0.79 0 9
宮若市 736 595 0.81 0 8
嘉麻市 923 748 0.81 0 14
朝倉市 1,627 1,199 0.74 0 19
みやま市 1,079 836 0.77 0 18
糸島市 2,974 2,837 0.95 0 29
那珂川市 1,526 1,317 0.86 0 13
宇美町 882 890 1.01 0 14
篠栗町 913 982 1.08 0 9
志免町 1,416 1,106 0.78 0 12
須恵町 1,011 975 0.96 0 6
新宮町 1,349 782 0.58 20 8
久山町 200 237 1.19 0 2
粕屋町 1,650 1,389 0.84 0 14
芦屋町 350 300 0.86 0 5
水巻町 687 744 1.08 25 9
岡垣町 573 542 0.95 0 10
遠賀町 520 472 0.91 0 5
小竹町 135 101 0.75 0 1
鞍手町 359 280 0.78 0 3
桂川町 364 378 1.04 0 4
筑前町 914 885 0.97 0 10
東峰村 65 43 0.66 0 2
大刀洗町 662 652 0.98 0 5
大木町 379 398 1.05 0 7
広川町 681 521 0.77 0 6
香春町 260 268 1.03 0 5
添田町 220 142 0.65 0 6
糸田町 260 216 0.83 0 3
川崎町 620 370 0.60 0 9
大任町 150 207 1.38 0 3
赤村 120 75 0.62 0 3
福智町 955 617 0.65 0 14
苅田町 829 841 1.01 1 8
みやこ町 520 361 0.69 0 10
吉富町 300 262 0.87 0 4
上毛町 255 222 0.87 0 3
築上町 400 321 0.80 0 9

認可保育施設等数は「子ども・子育て支援情報公表システム(ここdeサーチ)」の2026年10月7日時点の収録数(保育所・認定こども園・地域型保育事業。幼稚園を除く)で、調査時点が異なります。

学童(放課後児童クラブ)の登録・待機(令和8年5月1日時点・速報値)

学童(放課後児童クラブ)の値は令和8年5月1日時点の速報値です。「—」は放課後児童健全育成事業を実施していない市町村、「※」は子どもの居場所事業を実施し人数は把握しているが待機児童がその事業を利用していない市町村を示します。

市区町村 登録児童数 待機児童数 居場所確保要支援児童数
北九州市 13,430 0 0
福岡市 21,716 0 0
久留米市 4,353 282 282
大牟田市 1,085 13 13
直方市 828 25 25
飯塚市 2,387 0 0
田川市 709 0 0
柳川市 706 1 1
八女市 1,047 46 46
筑後市 907 0 0
大川市 367 6 6
行橋市 1,097 34 34
豊前市 333 0 0
中間市 380 2 2
小郡市 716 5 5
筑紫野市 1,831 0 0
春日市 1,396 0 0
大野城市 1,789 0 0
宗像市 1,619 0 0
太宰府市 868 0 0
古賀市 1,003 0 0
福津市 1,042 35 35
うきは市 467 0 0
宮若市 336 0 0
嘉麻市 637 0 0
朝倉市 797 0 0
みやま市 392 0 0
糸島市 1,650 8 8
那珂川市 684 0 0
宇美町 529 0 0
篠栗町 521 64 0
志免町 753 14 14
須恵町 389 62 62
新宮町 505 26 26
久山町 206 0 0
粕屋町 648 8 8
芦屋町 226 0 0
水巻町 379 0 0
岡垣町 455 0 0
遠賀町 330 0 0
小竹町 57 0 0
鞍手町 203 0 0
桂川町 193 0 0
筑前町 424 25 25
東峰村 — — —
大刀洗町 351 0 0
大木町 255 0 0
広川町 244 0 0
香春町 134 0 0
添田町 92 0 0
糸田町 98 0 0
川崎町 164 0 0
大任町 94 0 0
赤村 56 0 0
福智町 343 0 0
苅田町※ 426 2 2
みやこ町 296 0 0
吉富町 94 0 0
上毛町 138 0 0
築上町 195 0 0

なお、福岡県の子ども医療費助成については市区町村別の一覧を別記事で紹介しています。

出典: 「保育所等関連状況取りまとめ(令和8年4月1日)」(こども家庭庁・https://www.cfa.go.jp/policies/hoiku/torimatome)を加工して作成(令和8年4月1日現在)

出典: 「令和8年度 放課後児童クラブの実施状況(速報値)」(こども家庭庁・https://www.cfa.go.jp/policies/kosodateshien/houkago-jidou)を加工して作成(令和8年5月1日時点・速報値)

出典: 「子ども・子育て支援情報公表システム(ここdeサーチ)」(WAM NET・https://www.wam.go.jp/kokodesearch/ANN010104E00.do)の全国施設CSVを加工して作成(2026年10月7日取得・幼稚園を除く認可施設等の収録数)

よくある質問(FAQ)

Q. 福岡県で待機児童が一番多い市区町村はどこですか?

A. 公表されている調査では水巻町が25人で最も多く、次いで新宮町(20人)となっている(令和8年4月1日現在)。ただし、これは申込み時点の集計であり、年度が変わると状況が変化する可能性がある。

Q. 待機児童0の市区町村なら保育所にすぐ入れますか?

A. 待機児童0であっても、入所を保証するものではありません。待機児童の集計には育休中の人や特定園のみ希望する人などが含まれておらず、実際の入りやすさは年齢・時期・希望園によって異なる。

Q. 福岡県の待機児童は増えていますか、減っていますか?

A. 県全体でみると、前年(令和7年4月1日)の29人から令和8年は53人へと24人増加している。一方で全国的には待機児童0の市区町村が全体の89.1%を占めており、地域差が大きい。

Q. 保育所と学童の待機児童数は同じ時期の数字ですか?

A. 異なる。保育所等の数値は令和8年4月1日現在、学童(放課後児童クラブ)の数値は令和8年5月1日時点の速報値であり、調査時点が1か月ずれている点に注意が必要である。

Q. 自分の住む市区町村の詳しい状況はどこで確認できますか?

A. この記事の一覧表で定員・申込者・待機児童数の概況を確認できるが、保育料や申込方法、最新の空き状況はお住まいの市区町村の保育担当窓口・放課後児童クラブ担当窓口での確認が必要である。

この記事で言えないこと

この記事は、こども家庭庁が公表している調査結果をもとに、福岡県内市区町村別の保育所等・学童の定員・申込者数・待機児童数の概況を紹介したものである。個別の家庭が特定の市区町村・保育施設・学童クラブに入所できるかどうかの判定や保証は行っていない。実際の入所は、子どもの年齢、申込み時期、希望する施設、各市区町村の利用調整(選考)によって決まるため、本記事の数値だけで入りやすさを断定することはできない。保育料の具体的な金額や、家庭ごとの利用調整指数のシミュレーションといった個別の試算も本記事の範囲外である。最新の空き状況や申込み手続き、具体的な利用調整の基準については、お住まいの市区町村の保育担当窓口・放課後児童クラブ担当窓口に直接確認することをおすすめする。


※本記事は2026-10-08時点で公開されているこども家庭庁「保育所等関連状況取りまとめ」(令和8年4月1日現在)・「令和8年度 放課後児童クラブの実施状況(速報値)」(令和8年5月1日時点)などの公表情報をもとに作成したデータ紹介です。記事中の数値(一覧表を含む)は調査の公表値の転記(各調査の基準日時点の情報)であり、年度途中の施設の新設・定員変更などで最新の状況と異なる場合があります。待機児童数などの統計は特定の自治体・保育施設・学童への入所のしやすさを判定・保証するものではなく、実際の入所は年齢・時期・希望施設・各自治体の利用調整によって決まります。申込方法・保育料・最新の空き状況は、お住まいの市区町村の保育担当窓口・放課後児童クラブ担当窓口に直接ご確認ください。


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