群馬県の待機児童と申込状況
こども家庭庁が公表した調査によると、群馬県内35市区町村の保育所等の利用定員は合計51,452人、申込者数は43,205人、待機児童数は0人(令和8年4月1日現在)となっている。この利用定員は、保育所・認定こども園・地域型保育事業に加えて、特例保育等・企業主導型保育事業・地方単独事業の分も含めた合計であることに注意したい。県内の全35市区町村(taiki_zero_n=35)で待機児童が0人となっており、前年の令和7年4月1日時点の0人からも増減はない。
一方で、申込者数が利用定員を上回っている市区町村は5つある。待機児童が0人であっても、定員に対して申込みが多い地域があることが分かる。
全国の状況と比べると、全国1,741市区町村の合計では利用定員3,172,919人に対し申込者2,729,681人、待機児童は2,435人で、待機児童がいる市区町村は189(全体の10.9%)、待機児童が0の市区町村は1,552(89.1%)となっている。全国の申込者数÷利用定員の中央値は0.81であり、群馬県の状況はこの全国調査の一部として位置づけられる。
「待機児童ゼロ」の読み方
群馬県内の全市区町村で待機児童が0人という結果は、申込みをした家庭の全員がすぐに希望どおりの保育施設を利用できることを意味するものではない。国の待機児童の集計方法では、育児休業中の人、特定の保育園等のみを希望している人、求職活動を休止している人などは、待機児童の数には含まれないとされている。そのため、公表されている待機児童数だけでは、実際に保育を必要としている家庭の全体像を把握することはできない。
また、申込者数÷利用定員という見方も、地域全体の傾向をつかむための参考情報であり、個々の家庭が希望する園に入所できるかどうかを判断する材料ではない。実際の入所は、子どもの年齢、申込みの時期、希望する園、各市区町村が行う利用調整(指数の付け方など)によって決まる。利用調整の仕組みや保活の進め方については、別記事で詳しく解説している。
学童(放課後児童クラブ)の待機
学童(放課後児童クラブ)についても県内の状況が公表されている。令和8年5月1日時点の速報値では、群馬県内の登録児童数は29,372人、待機児童数は14人となっている。保育所等の調査時点(令和8年4月1日)とは異なり、学童は令和8年5月1日時点の数値であるため、両者を単純に並べて比較する際には調査時点の違いに留意する必要がある。
なお、県内では放課後児童健全育成事業を実施していない市町村が1つある。学童の待機児童数が少ないからといって、どの家庭もすぐに利用できるとは限らず、小学校入学前後に生じる「小1の壁」への備えや学童の申込み方法については、別記事で解説している。
一覧表の見方と注意点
群馬県内35市区町村それぞれの保育所等の定員・申込者数・待機児童、および学童の登録児童数・待機児童数は、この記事の一覧表で確認できる。一覧表に示されているのは、いずれも調査時点における公表統計の転記であり、年度の途中で定員や申込み状況、待機児童数が変わる可能性がある点を踏まえて見てほしい。
また、保育料の具体的な金額、申込みの手続き方法、現時点での空き状況といった情報は、今回取り上げた調査には収録されていない。これらについては、お住まいの市区町村の公式案内で必ず確認してほしい。認可保育施設等の施設数(県内546施設)は、独立行政法人福祉医療機構が運営する公的な公表システム「ここdeサーチ」の収録数(幼稚園を除く)に基づくものであり、施設の最新の状況は各施設・自治体への確認が必要となる。
群馬県の市区町村別一覧(保育の定員・申込者・待機児童と学童の待機)
こども家庭庁「保育所等関連状況取りまとめ(令和8年4月1日)」に収録された群馬県内35市区町村の状況です。表の値は調査原票の転記です。利用定員・申込者数には、保育所・認定こども園・地域型保育事業に加え、特例保育等・企業主導型保育事業・地方単独事業の分も含まれます(国が公表する全国集計の利用定員より大きくなる場合があります)。「申込者数÷定員」が1.00を超えると申込者数が利用定員より多いことを示しますが、定員・申込者には年齢区分や施設類型ごとの内訳があるため、市区町村全体のおおまかな目安としてお読みください。実際に入所できるかどうかは年齢・時期・希望園・各市区町村の利用調整によって決まります。
保育所等の定員・申込者・待機児童(令和8年4月1日現在)
| 市区町村 | 利用定員 | 申込者数 | 申込者数÷定員 | 待機児童 | 認可保育施設等数 |
|---|---|---|---|---|---|
| 前橋市 | 9,484 | 7,662 | 0.81 | 0 | 88 |
| 高崎市 | 11,036 | 8,872 | 0.80 | 0 | 107 |
| 桐生市 | 2,089 | 1,532 | 0.73 | 0 | 34 |
| 伊勢崎市 | 5,994 | 5,578 | 0.93 | 0 | 54 |
| 太田市 | 6,510 | 5,688 | 0.87 | 0 | 61 |
| 沼田市 | 1,184 | 723 | 0.61 | 0 | 14 |
| 館林市 | 1,504 | 1,443 | 0.96 | 0 | 18 |
| 渋川市 | 1,693 | 1,520 | 0.90 | 0 | 16 |
| 藤岡市 | 1,535 | 1,315 | 0.86 | 0 | 25 |
| 富岡市 | 1,094 | 821 | 0.75 | 0 | 17 |
| 安中市 | 1,155 | 937 | 0.81 | 0 | 22 |
| みどり市 | 1,160 | 1,175 | 1.01 | 0 | 12 |
| 榛東村 | 445 | 421 | 0.95 | 0 | 4 |
| 吉岡町 | 900 | 991 | 1.10 | 0 | 6 |
| 上野村 | 50 | 22 | 0.44 | 0 | 1 |
| 神流町 | 45 | 13 | 0.29 | 0 | 1 |
| 下仁田町 | 60 | 33 | 0.55 | 0 | 2 |
| 南牧村 | 20 | 8 | 0.40 | 0 | 1 |
| 甘楽町 | 285 | 315 | 1.11 | 0 | 2 |
| 中之条町 | 342 | 236 | 0.69 | 0 | 3 |
| 長野原町 | 132 | 72 | 0.55 | 0 | 2 |
| 嬬恋村 | 100 | 90 | 0.90 | 0 | 1 |
| 草津町 | 120 | 101 | 0.84 | 0 | 1 |
| 高山村 | 90 | 64 | 0.71 | 0 | 2 |
| 東吾妻町 | 425 | 152 | 0.36 | 0 | 7 |
| 片品村 | 100 | 66 | 0.66 | 0 | 3 |
| 川場村 | 70 | 71 | 1.01 | 0 | 1 |
| 昭和村 | 256 | 155 | 0.61 | 0 | 3 |
| みなかみ町 | 305 | 281 | 0.92 | 0 | 3 |
| 玉村町 | 1,122 | 951 | 0.85 | 0 | 11 |
| 板倉町 | 183 | 133 | 0.73 | 0 | 4 |
| 明和町 | 190 | 176 | 0.93 | 0 | 1 |
| 千代田町 | 270 | 203 | 0.75 | 0 | 2 |
| 大泉町 | 1,014 | 869 | 0.86 | 0 | 13 |
| 邑楽町 | 490 | 516 | 1.05 | 0 | 4 |
認可保育施設等数は「子ども・子育て支援情報公表システム(ここdeサーチ)」の2026年10月7日時点の収録数(保育所・認定こども園・地域型保育事業。幼稚園を除く)で、調査時点が異なります。
学童(放課後児童クラブ)の登録・待機(令和8年5月1日時点・速報値)
学童(放課後児童クラブ)の値は令和8年5月1日時点の速報値です。「—」は放課後児童健全育成事業を実施していない市町村、「※」は子どもの居場所事業を実施し人数は把握しているが待機児童がその事業を利用していない市町村を示します。
| 市区町村 | 登録児童数 | 待機児童数 | 居場所確保要支援児童数 |
|---|---|---|---|
| 前橋市 | 5,686 | 0 | 0 |
| 高崎市 | 4,710 | 0 | 0 |
| 桐生市 | 1,449 | 0 | 0 |
| 伊勢崎市 | 3,361 | 0 | 0 |
| 太田市 | 4,437 | 14 | 14 |
| 沼田市 | 576 | 0 | 0 |
| 館林市 | 810 | 0 | 0 |
| 渋川市 | 907 | 0 | 0 |
| 藤岡市 | 1,016 | 0 | 0 |
| 富岡市 | 561 | 0 | 0 |
| 安中市 | 823 | 0 | 0 |
| みどり市 | 733 | 0 | 0 |
| 榛東村 | 303 | 0 | 0 |
| 吉岡町 | 615 | 0 | 0 |
| 上野村 | 32 | 0 | 0 |
| 神流町 | 11 | 0 | 0 |
| 下仁田町 | 51 | 0 | 0 |
| 南牧村 | 9 | 0 | 0 |
| 甘楽町 | 86 | 0 | 0 |
| 中之条町 | 128 | 0 | 0 |
| 長野原町 | — | — | — |
| 嬬恋村 | 69 | 0 | 0 |
| 草津町 | 64 | 0 | 0 |
| 高山村 | 91 | 0 | 0 |
| 東吾妻町 | 133 | 0 | 0 |
| 片品村 | 84 | 0 | 0 |
| 川場村 | 85 | 0 | 0 |
| 昭和村 | 170 | 0 | 0 |
| みなかみ町 | 193 | 0 | 0 |
| 玉村町 | 401 | 0 | 0 |
| 板倉町 | 152 | 0 | 0 |
| 明和町 | 154 | 0 | 0 |
| 千代田町 | 78 | 0 | 0 |
| 大泉町 | 754 | 0 | 0 |
| 邑楽町 | 640 | 0 | 0 |
なお、群馬県の子ども医療費助成については市区町村別の一覧を別記事で紹介しています。
出典: 「保育所等関連状況取りまとめ(令和8年4月1日)」(こども家庭庁・https://www.cfa.go.jp/policies/hoiku/torimatome)を加工して作成(令和8年4月1日現在)
出典: 「令和8年度 放課後児童クラブの実施状況(速報値)」(こども家庭庁・https://www.cfa.go.jp/policies/kosodateshien/houkago-jidou)を加工して作成(令和8年5月1日時点・速報値)
出典: 「子ども・子育て支援情報公表システム(ここdeサーチ)」(WAM NET・https://www.wam.go.jp/kokodesearch/ANN010104E00.do)の全国施設CSVを加工して作成(2026年10月7日取得・幼稚園を除く認可施設等の収録数)
よくある質問(FAQ)
Q. 群馬県で待機児童が多い市区町村はどこですか?
A. 公表されている調査では、群馬県内35市区町村すべてで令和8年4月1日現在の待機児童数は0人となっている。ただし申込者数が利用定員を上回っている市区町村は5つあり、具体的な自治体名と数値は記事内の一覧表で確認できる。
Q. 待機児童が0人なら、保育園に入りやすいということですか?
A. 必ずしもそうとは言えない。待機児童の集計には育児休業中の人や特定の園のみを希望している人などが含まれないため、待機児童が0人であっても、希望する園にすぐに入所できるとは限らない。実際の入所は年齢や時期、各市区町村の利用調整によって決まる。
Q. 学童(放課後児童クラブ)の待機児童はどのくらいいますか?
A. 令和8年5月1日時点の速報値では、群馬県内の学童の登録児童数は29,372人、待機児童数は14人となっている。保育所等とは調査時点が異なるため、比較する際はその点に注意してほしい。
Q. 申込者数が定員を上回っている地域は、保育園に入れないということですか?
A. 申込者数が利用定員を上回っていても、待機児童数が0人である市区町村も存在する。申込者数と定員の関係は地域の傾向を知る参考情報であり、個別の入所可否を示すものではない。
Q. 保育料や申込み方法はどこで確認すればいいですか?
A. 今回取り上げた調査には保育料や申込み手続きの詳細は含まれていない。これらの情報は、お住まいの市区町村の保育担当窓口の公式案内で確認することをおすすめする。
この記事で言えないこと
この記事で紹介した内容は、こども家庭庁が公表した市区町村別の集計データの紹介にとどまる。個別の家庭が特定の保育園や放課後児童クラブに入所できるかどうかの判定・保証、利用調整の指数の計算、保育料の具体的な見積もりなどは、本記事の範囲外である。これらについては、お住まいの市区町村の保育担当窓口(保育所等)、放課後児童クラブ担当窓口(学童)に直接相談することをおすすめする。また、保育料や税制、就労との関係など個別の事情が関わる判断については、必要に応じて社会保険労務士など専門家への相談も検討してほしい。
※本記事は2026-10-08時点で公開されているこども家庭庁「保育所等関連状況取りまとめ」(令和8年4月1日現在)・「令和8年度 放課後児童クラブの実施状況(速報値)」(令和8年5月1日時点)などの公表情報をもとに作成したデータ紹介です。記事中の数値(一覧表を含む)は調査の公表値の転記(各調査の基準日時点の情報)であり、年度途中の施設の新設・定員変更などで最新の状況と異なる場合があります。待機児童数などの統計は特定の自治体・保育施設・学童への入所のしやすさを判定・保証するものではなく、実際の入所は年齢・時期・希望施設・各自治体の利用調整によって決まります。申込方法・保育料・最新の空き状況は、お住まいの市区町村の保育担当窓口・放課後児童クラブ担当窓口に直接ご確認ください。

