愛媛県の待機児童はどこに多い?市区町村別の保育定員・申込者数・学童の一覧【令和8年度】

保活の基礎知識

愛媛県の待機児童はどこに多い?

愛媛県内の保育所等の待機児童は、令和8年4月1日現在で県内全20市区町村において0人となっている一方、学童(放課後児童クラブ)では187人の待機が生じている。

この結果だけを見ると「愛媛県はどこでも保育所に入りやすい」と感じるかもしれないが、待機児童数という統計には含まれない家庭があることや、学童は保育所とは別の調査時点・別の課題を抱えていることを踏まえて読む必要がある。以下、こども家庭庁が公表した調査結果をもとに、愛媛県内の状況を整理する。

愛媛県の待機児童と申込状況(市区町村別データ)

こども家庭庁の公表資料によると、令和8年4月1日現在、愛媛県内20市区町村の保育所等の利用定員は合計30,696人(特例保育等・企業主導型保育事業・地方単独事業を含む)、申込者は24,795人で、待機児童は県全体で0人だった。県内の全20市区町村が「待機児童0」に該当する。

前年(令和7年4月1日)の県全体の待機児童数は13人だったため、13人減少して令和8年は0人となった計算になる。なお、申込者数が利用定員を上回る市区町村は1市区町村ある。認可保育施設等(保育所・認定こども園・地域型保育事業)は、独立行政法人福祉医療機構(WAM NET)が運営する公的な公表システム「ここdeサーチ」の収録数で、県内432施設となっている(幼稚園は含まれない)。

全国に目を向けると、1,741市区町村の利用定員は合計3,172,919人、申込者は2,729,681人で、待機児童は2,435人。待機児童がいるのは189市区町村(10.9%)にとどまり、1552市区町村(89.1%)は待機児童0だった。一方で申込者数が利用定員を上回る市区町村は124あり、そのうち78市区町村は待機児童0のまま申込超過となっている。全国の申込者数÷利用定員の中央値は0.81である。愛媛県の状況は、全国的に見ても待機児童0の自治体が多数派であるという傾向に沿っていると言える。

「待機児童ゼロ」は保活が終わったという意味?

待機児童0は、すべての家庭が希望通りの時期・園にすぐ入所できることを意味するものではない。待機児童の集計には、育児休業を延長中の人、特定の保育園等のみを希望している人、求職活動を休止している人などは含まれない仕組みになっているためである。

実際の入所は、子どもの年齢、申込みの時期、希望する園、各市区町村が行う利用調整によって結果が異なる。愛媛県内で申込者数が利用定員を上回る市区町村が1つある点からも、待機児童数という指標だけでは地域ごとの実情を完全には把握できないことがわかる。利用調整の指数の仕組みや保活の具体的な進め方については、別記事で詳しく解説している。

学童(放課後児童クラブ)の待機状況

学童(放課後児童クラブ)については、令和8年5月1日時点の速報値で、愛媛県内の登録児童数は16,917人、待機児童は187人となっている。保育所等の調査時点(令和8年4月1日)とは異なる時点の数値であり、年度の途中で登録状況や待機の人数が変わる可能性もある点に注意したい。

保育所の待機児童が0であっても、小学校入学後に学童の利用先が見つからない、いわゆる「小1の壁」に直面する家庭は一定数存在する。学童の申込み方法やスケジュールについては、別記事でより詳しく取り上げている。

一覧表の見方と注意点

この記事の一覧表では、愛媛県内の市区町村ごとの保育所等の利用定員・申込者数・待機児童数、学童の登録児童数・待機児童数を確認できます。一覧表は公表された統計の転記であり、保育料の金額、申込みの具体的な手続き、現時点での空き状況といった情報は含まれていない。これらは今回の調査の対象外であり、必ずお住まいの市区町村の公式案内で確認してほしい。

また、一覧表に載っている数値はあくまである時点のスナップショットである。年度の途中で転入・転出や定員の変更があれば状況は変わりうるため、最新の情報は各市区町村の窓口に直接問い合わせることをすすめる。

愛媛県の市区町村別一覧(保育の定員・申込者・待機児童と学童の待機)

こども家庭庁「保育所等関連状況取りまとめ(令和8年4月1日)」に収録された愛媛県内20市区町村の状況です。表の値は調査原票の転記です。利用定員・申込者数には、保育所・認定こども園・地域型保育事業に加え、特例保育等・企業主導型保育事業・地方単独事業の分も含まれます(国が公表する全国集計の利用定員より大きくなる場合があります)。「申込者数÷定員」が1.00を超えると申込者数が利用定員より多いことを示しますが、定員・申込者には年齢区分や施設類型ごとの内訳があるため、市区町村全体のおおまかな目安としてお読みください。実際に入所できるかどうかは年齢・時期・希望園・各市区町村の利用調整によって決まります。

保育所等の定員・申込者・待機児童(令和8年4月1日現在)

市区町村 利用定員 申込者数 申込者数÷定員 待機児童 認可保育施設等数
松山市 10,546 8,726 0.83 0 131
今治市 3,266 2,483 0.76 0 44
宇和島市 1,611 1,299 0.81 0 24
八幡浜市 697 464 0.67 0 11
新居浜市 3,005 2,666 0.89 0 39
西条市 2,930 2,458 0.84 0 39
大洲市 1,236 834 0.67 0 20
伊予市 919 712 0.77 0 15
四国中央市 1,994 1,588 0.80 0 27
西予市 808 662 0.82 0 20
東温市 801 671 0.84 0 13
上島町 170 80 0.47 0 3
久万高原町 80 68 0.85 0 1
松前町 738 743 1.01 0 10
砥部町 484 428 0.88 0 6
内子町 342 284 0.83 0 5
伊方町 255 99 0.39 0 6
松野町 80 63 0.79 0 1
鬼北町 254 189 0.74 0 8
愛南町 480 278 0.58 0 9

認可保育施設等数は「子ども・子育て支援情報公表システム(ここdeサーチ)」の2026年10月7日時点の収録数(保育所・認定こども園・地域型保育事業。幼稚園を除く)で、調査時点が異なります。

学童(放課後児童クラブ)の登録・待機(令和8年5月1日時点・速報値)

学童(放課後児童クラブ)の値は令和8年5月1日時点の速報値です。「—」は放課後児童健全育成事業を実施していない市町村、「※」は子どもの居場所事業を実施し人数は把握しているが待機児童がその事業を利用していない市町村を示します。

市区町村 登録児童数 待機児童数 居場所確保要支援児童数
松山市 6,719 101 101
今治市 1,526 12 12
宇和島市 667 0 0
八幡浜市 310 0 0
新居浜市 1,740 0 0
西条市 1,645 0 0
大洲市 433 10 10
伊予市 509 9 9
四国中央市 1,060 42 42
西予市 319 11 11
東温市 597 0 0
上島町 38 0 0
久万高原町 101 0 0
松前町 524 0 0
砥部町 308 0 0
内子町 119 0 0
伊方町 73 0 0
松野町 45 1 1
鬼北町 49 0 0
愛南町 135 1 0

なお、愛媛県の子ども医療費助成については市区町村別の一覧を別記事で紹介しています。

出典: 「保育所等関連状況取りまとめ(令和8年4月1日)」(こども家庭庁・https://www.cfa.go.jp/policies/hoiku/torimatome)を加工して作成(令和8年4月1日現在)

出典: 「令和8年度 放課後児童クラブの実施状況(速報値)」(こども家庭庁・https://www.cfa.go.jp/policies/kosodateshien/houkago-jidou)を加工して作成(令和8年5月1日時点・速報値)

出典: 「子ども・子育て支援情報公表システム(ここdeサーチ)」(WAM NET・https://www.wam.go.jp/kokodesearch/ANN010104E00.do)の全国施設CSVを加工して作成(2026年10月7日取得・幼稚園を除く認可施設等の収録数)

よくある質問(FAQ)

Q. 愛媛県なら保育所にすぐ入れますか?

A. 愛媛県内の待機児童は令和8年4月1日現在で全20市区町村において0人だが、これは入所を保証するものではない。入所の可否は子どもの年齢、希望する園、申込み時期、各市区町村の利用調整によって決まるため、個別の可否は市区町村の保育担当窓口に確認する必要がある。

Q. 待機児童0なのに入れない人がいるのはなぜですか?

A. 待機児童数の集計には、育児休業を延長中の人、特定の保育園等のみを希望している人、求職活動を休止している人などが含まれない仕組みになっている。そのため、統計上の待機児童が0でも、個々の事情によって希望通りに入所できない場合がある。

Q. 申込者数が利用定員を上回っている市区町村はありますか?

A. 公表されている情報によると、愛媛県内では申込者数が利用定員を上回る市区町村が1市区町村ある。ただしこれは定員と申込者数の比較であり、実際の入所結果とは別の指標である点に留意してほしい。

Q. 学童の待機児童数は保育所の待機児童数と同じ時点のデータですか?

A. 異なる。保育所等の数値は令和8年4月1日現在、学童(放課後児童クラブ)は令和8年5月1日時点の速報値であり、調査の時点がそろっていない。両者を単純に比較する際はこの違いを踏まえる必要がある。

Q. 認可保育施設の数はどこで確認できますか?

A. この記事では、独立行政法人福祉医療機構(WAM NET)が運営する公的な公表システム「ここdeサーチ」の収録数として、愛媛県内432施設という数値を紹介している。個別施設の詳細や空き状況は、お住まいの市区町村の保育担当窓口で確認してほしい。

この記事で言えないこと

この記事は、こども家庭庁が公表した市区町村別の統計を整理したものであり、特定の家庭が特定の保育所や学童に入所できるかどうかを判定・保証するものではない。入所の可否は、子どもの年齢、申込み時期、希望する施設、各市区町村の利用調整基準など複数の要素によって個別に決まる。

保育料の具体的な金額や、個々の家庭の状況に応じた申込みのタイミング、利用調整の指数計算といった個別の試算は本記事の範囲外である。これらについては、お住まいの市区町村の保育担当窓口(保育所等)、放課後児童クラブ担当窓口(学童)に直接相談し、必要に応じて社会保険労務士などの専門家にも確認することをおすすめする。


※本記事は2026-10-08時点で公開されているこども家庭庁「保育所等関連状況取りまとめ」(令和8年4月1日現在)・「令和8年度 放課後児童クラブの実施状況(速報値)」(令和8年5月1日時点)などの公表情報をもとに作成したデータ紹介です。記事中の数値(一覧表を含む)は調査の公表値の転記(各調査の基準日時点の情報)であり、年度途中の施設の新設・定員変更などで最新の状況と異なる場合があります。待機児童数などの統計は特定の自治体・保育施設・学童への入所のしやすさを判定・保証するものではなく、実際の入所は年齢・時期・希望施設・各自治体の利用調整によって決まります。申込方法・保育料・最新の空き状況は、お住まいの市区町村の保育担当窓口・放課後児童クラブ担当窓口に直接ご確認ください。


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